2010年01月25日
ユニクロ悪玉論とデフレの「真犯人」と言う記事を見て・・・
再び底なしの安売り競争が日本経済を破壊するのか。「ユニクロ型デフレ」の罠に
警鐘を鳴らすエコノミストと、「節約の王道」を実践する作家のインタビューを
誌上対論の形に構成して、お届けする。
──浜さんは「文藝春秋」で「ユニクロ栄えて国滅ぶ 安売り競争は社会を壊す恐るべき罠だ」(2009年10月号)、「『ユニクロ型デフレ』で日本は沈む 激安合戦が自分のクビを締める」(10年1月号)を立て続けに書き、安売り競争とデフレに警鐘を鳴らしています。
浜矩子 賛否両論がわき起こりました。ただ、ユニクロは問題の象徴として取り上げただけで、ユニクロ自体が悪いと言いたいわけではありません。こんなにどんどんモノが安くなってしまっていいのか、そういう商品をみんなが争って買うのは「何か変だな?」という感覚が読者にあったのだと思います。
この安売り競争、2010年は、止まるどころかますます熾烈になりそうです。みんなわかっちゃいるけど、止められない。必要に迫られた安物への殺到状況は変わりようがなさそう。
いま、100円ショップが日常化している。量販店にも100円ショップがあります。昔のワンコインというコンセプト、そこに一種の趣味性を感じるような側面は消えうせた。スーパーが100円ショップ化してしまっている。100円に感動しなくなった時点から、安売り合戦の熾烈化に歯止めがかからなくなった感じですね。
問題なのは消費の劣化
林望 ユニクロは安かろう悪かろうではない。品質も良く、傷まないし、着心地がいいですから。でも高いものを売ってきた人はユニクロが憎いでしょうね。僕はいつもユニクロを着ていて、同じものを何着も買うし、着ていて恥ずかしくもない。
世間は、まっとうなユニクロのやり方とむやみな安売りを混同しているのでしょう。ユニクロが新しいモデルを提示して大成功したので、まねする人も出てきたけれど。でも、ビジネスは長期的には経営者の思想が左右します。柳井正さんの「コピー」はできないのです。だから優劣がはっきりした。
問題はユニクロでなく安売りによる消費の劣化です。もしビールを飲むのにお金が足りないとしたら、発泡酒などの安い酒にして同じように飲むのでなく、禁酒するとか、週末以外飲まないとか、生活改良に振り向けるべきではないかと思います。
──安売りの余波で百貨店が血を流しています。
林 これは殿様商売のツケでしょう。ブランドに浮かれて、場所を貸して店を「ブランド名店街」にしてしまった。消費者に百貨店では高いものしか買えないことを刷り込んだようなもの。百貨店は苦し紛れに、集客のためにもユニクロに頼んで出店してもらっているでしょう。彼らは新しいビジネスモデルを見つけられていないのです。
警鐘を鳴らすエコノミストと、「節約の王道」を実践する作家のインタビューを
誌上対論の形に構成して、お届けする。
──浜さんは「文藝春秋」で「ユニクロ栄えて国滅ぶ 安売り競争は社会を壊す恐るべき罠だ」(2009年10月号)、「『ユニクロ型デフレ』で日本は沈む 激安合戦が自分のクビを締める」(10年1月号)を立て続けに書き、安売り競争とデフレに警鐘を鳴らしています。
浜矩子 賛否両論がわき起こりました。ただ、ユニクロは問題の象徴として取り上げただけで、ユニクロ自体が悪いと言いたいわけではありません。こんなにどんどんモノが安くなってしまっていいのか、そういう商品をみんなが争って買うのは「何か変だな?」という感覚が読者にあったのだと思います。
この安売り競争、2010年は、止まるどころかますます熾烈になりそうです。みんなわかっちゃいるけど、止められない。必要に迫られた安物への殺到状況は変わりようがなさそう。
いま、100円ショップが日常化している。量販店にも100円ショップがあります。昔のワンコインというコンセプト、そこに一種の趣味性を感じるような側面は消えうせた。スーパーが100円ショップ化してしまっている。100円に感動しなくなった時点から、安売り合戦の熾烈化に歯止めがかからなくなった感じですね。
問題なのは消費の劣化
林望 ユニクロは安かろう悪かろうではない。品質も良く、傷まないし、着心地がいいですから。でも高いものを売ってきた人はユニクロが憎いでしょうね。僕はいつもユニクロを着ていて、同じものを何着も買うし、着ていて恥ずかしくもない。
世間は、まっとうなユニクロのやり方とむやみな安売りを混同しているのでしょう。ユニクロが新しいモデルを提示して大成功したので、まねする人も出てきたけれど。でも、ビジネスは長期的には経営者の思想が左右します。柳井正さんの「コピー」はできないのです。だから優劣がはっきりした。
問題はユニクロでなく安売りによる消費の劣化です。もしビールを飲むのにお金が足りないとしたら、発泡酒などの安い酒にして同じように飲むのでなく、禁酒するとか、週末以外飲まないとか、生活改良に振り向けるべきではないかと思います。
──安売りの余波で百貨店が血を流しています。
林 これは殿様商売のツケでしょう。ブランドに浮かれて、場所を貸して店を「ブランド名店街」にしてしまった。消費者に百貨店では高いものしか買えないことを刷り込んだようなもの。百貨店は苦し紛れに、集客のためにもユニクロに頼んで出店してもらっているでしょう。彼らは新しいビジネスモデルを見つけられていないのです。


